わたくしの自転車は25年ものだ。
25年前に親戚のサイクルショップ(自転車店)で8万円くらいで買った。
それから25年、わたくしの人生の半分をこの自転車と過ごしたことになる。
結婚後も相棒と、イチャイチャではなくチャリチャリし続けて来たのである。
車に乗せて、ずいぶん遠くまでも行った。
25年現役で来れたのは、フレームが鉄でなく錆が発生しなかったことが大きい。
フレームが元気だと、全体も元気なのだ。
骨が丈夫だと人間も長生き出来そうなのと一緒だ。
もっとも、骨は元気でも消耗品はメンテナンスが必要だ。
最近もタイヤとギア・システムを交換し、一気に新車の感覚が蘇って来た。
さて、今日は午前中家で仕事をしてたのだが、あまりに天気がいいので自転車で出かけた。
「どこへ行こう」と考えたのだが、ペダルはサイクルショップに向かった。
実は最近、自転車を雨に濡らしてしまった後、パンツのお尻が濡れるのに気がついた。
いよいよ自分も歳かと焦ったが、気がつくとサドルのビニールが破けて水が浸み出てくるのだ。
サイクル・ショップは混んでいた。わたくしの地元は自転車で移動する人が多く、買い物も海への散歩も自転車だ。自転車は大切に乗ると長持ちするので、新車販売もさることながら、修理のお客さんが多く、休日は50件近く直すこともあるらしい。
サドルを交換し、油をさし、ねじを締め直してもらった。
サドルは、細身でなかなか座り心地がいい。
気分が良くなったので、久しぶりに茅ヶ崎まで走った。
湘南海岸は、やや風が強かったが、サーファー、マラソンの練習の人々、バーベキュー、お弁当の家族といつもながらの風景であった。
茅ヶ崎では、ドラムスを持ち込んで、本格的なライブもやっていた。
4月の海岸はもう夏の日差しで、白波だった海が太陽にキラキラ光っていた。
帰りは、鵠沼海岸まで戻り、いつものコースで帰宅。
帰宅の道すがら、この先25年もこの自転車と過ごそうと決めた。
25年後の自分を考えると、ウフフという感じがするのだが、自転車こげてマラソンが続いていたとしたら最高の人生だ。
そのころも相棒には頭が上がっていないと思うが。
追)サイクルショップでは、パンクのしないタイヤ(樹脂注入タイヤ)と電動アシスト自転車を被災地に送ったらしい。足の確保がとにかく重要だ。