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大鋸字外原(とばら)より

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整理

横浜に出来た「カップヌードル・ミュージアム」を佐藤可士和氏が企画されたという記事を読んで納得した。

まだ行ったことがないのだが、自分の味のカップヌードルを作ることが出来るなど、話題満載で、ぜひ一度平日に行きたいと考えていたのだ。

「納得」の部分は空間である。
テレビによると、入館するとドーンと吹き抜けの空間が待っていて、およそ博物館らしくないのである。

以前、氏の整理術の本を読んで同感したのだが、整理とは「必要なものを見極める」ということにつきるようだ。
不要なものを削ぎ落としていくことで、「あれはどこにあったかな?」という無駄な時間がなくなり、空間も整理されるようである。

そう、ミュージアムは氏のオフィスと同じ思想のようなのだ。
日常身に付けているものも、一つずつ吟味していくと、鞄の中も財布の中も、すっきりと使い易くなりそうだ。

昔、陽水さんが「探すのをやめた時、見つかることもよくある話で♪」と歌っておられたが、時代はせっかちになり、探す時間がない方が楽に生きられそうではある。

自宅は乱雑なわたくしだが、会社は佐藤氏の思想を取り入れ、整理を仕事の中心に考えている。
今月のオフィスの移動で、空間が狭くなったこともあり、この1ヶ月は廃棄、廃棄の毎日であった。

とりあえず取っておく安心感はわかるのだが、何年も開いたことの無い紙ファイルは中身を見ずに廃棄、廃棄に自信が無いものはPDF化するなどを継続した。

おかげさまで、見た目も実質もすっきりして、「狭いながらも」仕事のはかどる空間になったのである。

さて、昨日はわたくしの父の誕生日であった。
時の移ろいは、幼少の頃には考えられなかったように早く、わたくしの父も驚くべき歳である。

最近は病院に行く回数も増え、子供からしても心配ごとが増えてるのだが、ここ最近の心配は車の運転であった。

友人と話していても、免許証の自主返納や車の処分等、自分のイメージしていた年齢で決断をした方もいれば、「行けるとこまで行くか」とドーンと考える方もいるようだが、事故の多さから、免許返上で買い物クーポン進呈とか、「飴」作戦の自治体もあるようである。

結論的には、わたくしの父は、いきなり車を処分してしまったのである。
実は、最近の運転ぶりを見て、この夏前から、免許返上の説得を重ねていたのだが、元来運転の好きな父であり、車でスーパーに出かけては、トランク一杯に買い物してくる日常であったので、運転出来なくなることは断腸の思いであったと思う。

一つの時代が終わったような寂しさはわたくしにもあったのだが、車は無くとも「足はある」。

むしろ身軽になって、これからも元気に毎日を過ごして欲しいと思い、昨日は2人で誕生日の乾杯をしたのである。
by goshonanrun55 | 2011-10-31 21:22 | 雑感雑観
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