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大鋸字外原(とばら)より

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カメラの想い出

今朝、富士山が真っ白になっているのに気がついた。いよいよ冬本番である。
冠雪の富士は神々しい。
海岸沿いを走っていて、こんな富士山が見えると、つい写真を撮ってしまう。

写真と言えば、わがやには、デジタルとアナログのカメラが数台ある。
アナログの機器も現役だ。

デジタルのものも、ニコンやペンタックスといった、カメラ・メーカーの機器だ。
雰囲気もさることながら、レンズの伝統に惹かれるのかもしれないが、レンズ以外のハイテク部品は、メーカーごとにどのくらい違いがあるのだろうか。

さて、アナログ機器だが、現在手持ちは4台だ。
3台が同じメーカーで、1台はトイカメラというのか、昔流行った「110フィルム」を使用するもので、懐かしさで買ってしまった。

同じメーカーの3台、レンズは「ズイコー」だ。
いわれは、めでたいことの兆しを表す光「瑞光」かららしい。
母の友人のご主人がこのメーカーのレンズ技術者で、わたくしが小さいころから、随分とカメラの話を聞かせてくれた。そんな関係からか、わたくしの家のカメラは、父の時代からズイコーレンズのものばかりであったのだ。

1本のフィルムで倍撮影できるハーフサイズのカメラは、小学校の修学旅行にも持って行った。
初めて買った1眼レフは、買うまでほぼ毎日のように友人とカメラ屋さんに通い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで買った、想い出一杯の機器だ。
色気がなかった高校時代、その友人と鎌倉のお寺によく撮影に行ったものだ。

3台目は、4年ほど前に、新宿の中古屋さんで買った。
ハーフサイズの機器と同じペットネームであるが、こちらはフルサイズである。
状態が良かったので、衝動買いをしたのだが、シャッター音も軽快で楽しい。

最近、街を歩いていて、明らかにアナログのカメラを、大事そうに首からかけて歩いている女性を見かける。
デジタルの写真は、とっさに携帯電話でも撮影できるが、アナログは、機器を持ち出すところから撮影が始まっている感じなのだ。

たくさん撮影してしまうと、現像代・プリント代にたいへんお金がかかるが、プリントは1枚ものとして、全て大事に保存してある。時間が経っても褪せない想い出だ。

先の技術者のおじさんが撮影した写真も大事に保存してある。
生前、スイスのアルプスで撮影された風景だ。ご自分で設計されたレンズだろうか、空の青さがすばらしい。

この青い空をいきなり曇らせるような騒動が、このレンズのメーカーで起きた。
おじさんは、どんな気持ちでこの騒動を見ているだろうか。
考えると、とても切ない気持ちになる。

おじさんの想い出のように、ズイコーのレンズも「めでたく」永遠に輝き続けるよう祈るばかりである。
by goshonanrun55 | 2011-11-12 10:57 | 湘南藤沢
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