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大鋸字外原(とばら)より

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越冬ばった

古物商の隠語で「投げ売り」のこと(もの)を「ばった」というらしい。

「投げ売り」と言うのが適切ではないだろうが、液晶テレビやノートPCの価格が急激に下がっているようだ。
先日も近所の電器屋さんで、32インチの液晶テレビが2万円強で販売されていた。

年度末で余剰在庫の整理は毎年のことだが、日本の「お家芸」と言われて来た液晶ものの価格がこれだけ下がるとは。経済全体への影響を考えてもとても心配になる。

タイの水害の影響でメモリー類が品薄になり、PCの価格が上昇予想であったのが、昨年の暮れのことであったが、実際はさほど上がることなく年度末を迎えてしまったようだ。品薄のコスト増はどこに行ってしまったのだろう。

液晶テレビにしても、エコポイントや地上デジタル化という特需の反動と言われるも、こんなに下がっていいのかと思うほどの下落ぶりだ。

そう言いながらも、このご時世、”少しでも安く”とネットで検索すると、同一機種がなんでこんなに値段が違うのか。販売側も薄利多売の消耗戦。

以前より相棒が熱望していたあるキッチン家電が昨日届いた。従前のものは8年経過し、庫内の温度が期待値になるまで時間がかかり、節電観点からも新機種をという結論になったのだ。今年発売された最新型だ。

早速ネットで検索すると、最安値・最高値で2万円以上違うのだ。何十万円もする機種ではないので、この違いは大き過ぎる。しかも、注文したら2日後に届くというのだ。

今回、我々はたまたま”この価格”で購入したが、もちろん違う価格で購入する人もいるわけで、「一物多価」の時代は、売り手も買い手も「50mダッシュしながらの知恵比べ」のようなのだ。

さて、先日、友人宅を訪ねたら、水鉢の上でバッタが日向ぼっこをしていた。
おおかたのバッタは冬を越せないようだが、トノサマやイナゴの一部は枯れ草の中で春を待つらしい。

人間の経済は実にせわしないが、越冬バッタの表情は、無事春を迎えた安堵感に満ちあふれているように見えた。
越冬ばった_a0193762_15153390.jpg

by goshonanrun55 | 2012-03-28 05:15 | 雑感雑観
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