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大鋸字外原(とばら)より

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紛失事故

先日の夜、財布で冷や汗をかいた事件があった。いわゆる「財布紛失事件」だ。
20分後に自分で発見したのだが、とにかく「信じられない程運が良かった」に尽きる、出来すぎた話しである。

相棒から、”40うん歳”の誕生日のお祝いにもらった財布の中には、免許証・保険証やクレジットカードに現金少々など、当たり前に入れてるものが、その日も入っていたので、もし出て来なかったら、翌日は二日酔いの頭で、1日大慌てであったはずだ。

さて、その日は、海外から3年半ぶりに戻って来た友人と八重洲で飲んだ。酒の強い相手なので「控えめにね」と自分に言い聞かせていたのだが、話しは尽きなく、酒も全く尽きなかった。

抱擁までして東京駅で別れたのだが、すでにホームに電車が入線してたので、座りたい一心で、思わずグリーン車に飛びのってしまったのだ。これで「楽勝パターン」のはずだったのだが、1駅乗り過ごしたところから、何か歯車が狂い始めたのだ。

上りの電車で地元の駅に戻ったわたくしは、どうせ遅くなったのだから、酔いを冷まして帰ろうと、タクシーに乗らず歩き出したのだ。

帰りはゆっくり坂を登るので、家まで30分位だろうか。少々お腹がすいたので、コンビニに寄りまた歩いた。

その坂道の終わりにさしかかった時に、突然足元で「バンッ」とガラス瓶が割れたのだ。「おれが踏んだのか?誰だかしらないが、危ないなあ」と思いながらも、早く相棒の顔が見たくて速度を上げて家に向かったのだ。

異変に気付いたのは、それから10分位あと、もう家まで間近のとこだった。

リュックサック型の通勤用のカバンから、手帳がストンと落ちて来たのだ。慌てて肩から下ろすと、なんとファスナーが全開ではないか。ごそごそやると、財布だけが見当たらない。

パンツのファスナー始め、ファスナー全般に日頃から注意しているわたくしであるので、頭が真っ白くなった。同時に全てを理解したのである。

「しまった!」と声を上げ、“あの場所”へ走りながら、相棒に電話をしたのだが、相棒も事の重要性に気が付き、「電車の中ですられたんじゃないの!」と言いながら(だから安全のためにグリーンに乗ったのだが)、急いで車を出してくれたのだ。

酔っぱらいが走るのは心臓に悪いが、とにかく“その場所”に戻ると、割れた瓶の横、歩道の真中に、なんと愛用の財布が置いてあるではないか。街灯で皮が神々しく光っていた。あの光景は今思い出しても感動的だった。

ちょうど下から自転車を押して上がってくる人が見えたので、まさに間一髪であったのだ。 (もちろん、その善意の方から翌日連絡が入ったということもあったかもしれないが。)

そう、もったいないからと飲み残しのウィスキーの瓶を友人がカバンに入れてくれたのだが、ファスナーの閉め方が甘く、歩いているうちに瓶の重さで全開になり、瓶と一緒に財布も落ちたのであった。

瓶が割れた時に気が付けば、財布も慌てる事がなかったのだ。酔っぱらいのお粗末な話である。自宅迄の車の中で、相棒には小言を言われたが、翌々日の旅行もキャンセルにならず、ホントに良かったのだ。

ずいぶん長い文章になってしまったが、自戒の念を込めてしっかり記録しておこうと思った。
しかしながら、こんなにアホでラッキーな経験をした人はそういないだろうなあ。

●反省点
1.酒は飲み過ぎない。コンビニで買い食いしない。
2.全てのファスナーはしっかり閉めよう。
3.財布は身に付け中身ははとにかく減らそう。場合によってはコピーで逃げ切ろう。
(保険証は大丈夫な気がするが、免許証はどうだろうか?いずれにしても責任は持てないので。)
by goshonanrun55 | 2012-08-10 05:00 | 雑感雑観
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