9月になり最初の日曜日、朝からはっきりしない空模様で、月1の公開日が日曜に重なった西洋屋敷あたりの天気が心配だった。(近所なのにね)
昨日は夕方茅ヶ崎に出かけたのだが、サザンのライブとともに今年の夏も終わってしまったのか、「祭りのあと」の静寂さが通りに漂い、憎たらしかった程の暑さもなぜか懐かしくなる頃なのだ。
西洋屋敷の中門のレンガも、”ほっぺをつけたい”頃を越えて、季節は確実に秋に向かっているようだ。

今日は、秋の湘南地区の恒例行事「邸園文化祭」のしょぱなイベント「大人の遠足」があった。
”遠足”いいなあ! ピクニックや散歩、ウオーキングとも違う、なにか子供の特権のような響きだ。
昔を想うに、遠足には、自発的なイメージが少なく、小学校や幼稚園の大人が催してくれる、子供のための大イベントのような響きがあった。大事な年間行事のひとつで、おにぎりにするか、お弁当箱か、ゆで卵か卵焼きか、赤いウインナーは必須で、おやつは300円までと、家族総出で念入りに迎えた行事であったのだ。
さて、大人の遠足。地元の私鉄の駅集合で、最終目的地が西洋屋敷であった。
随分大勢の大人が、元ゴルフ場をスタートし、大きな坂を下り、病院から川沿いの道をたどり、今年開園した邸園を眺め、てくてくと汗をかきながら、西洋屋敷にたどり着いたようであった。子供の遠足と違い、みな自発的に参加したのだろうが、湘南の丘をいくつも越えた満足感と、程よい疲れで、西洋屋敷の中門を入ってきた。

大人の遠足は、お弁当を広げるのが目的ではなく、西洋屋敷でも、先生の話を真剣に聞いていた人が多かったが、なぜかうまそうにビールなど開けてる大人はいなかった。
邸園では、午前・午後と和楽の演奏が。
2013年の邸園文化祭のパンフレットを眺めていると、これから年末に向かって、地元湘南地域で、今年も大勢の行事が行われるようである。涼しさに誘われて、グラス片手の大人の散歩が現実味をおびて来た。
料理が得意な相棒に、”赤いたこさんウインナー”をたくさん作ってもらい、鰯雲を眺めながら、邸園ビールを楽しみたいなあ!
わが大人の散歩は、いつでも結局そこにたどり着くのである。